人生の選択肢
こんにちは、松島です。
先日、10年以上にわたり資産形成に携わっているクライアントさんから連絡がありました。
何か不安な様子で、一度会って話がしたいとの事で来社されました。
「どうなされたのですか?」とお伺いすると
「2年前から積み立ててきた保険料の支払いが困難になりました」と回答されました。
今まで一括で運用されたり定期的に積み立てをされてこられた方が、どういう状況でそのようになったのだろうと気になって伺うと、給与振込口座に指定しているA銀行と月々の生活費を含めた支払いをしているB銀行の口座があり、B銀行の残高が少なくなってきて不安になったとの事でした。
ちなみに、A銀行の口座は手をつけずに貯めているとの事です。
更に子育ても落ち着き、時間を持て余すようになり、副業を始めたと伺いました。
資産運用を成功させるポイントの1つに、短期と長期で必要になる資金は預け先が変わる事を伝えています。
私は2年前に開始された積み立てをされる際にも現在の状況を伺いながら、商品を組み立てたつもりでしたが、その事がしっかりと伝わっていなかったのかもと猛省しました。
そこで、代案も考えながら現在の状況を棚卸して一緒に確認しました。
すると、現在では殆ど報道されなくなってしまった老後2,000万円問題を差し引いても、それを大幅に上回る資産が形成されていました。
結果的に、現在の積み立ても無理ではなかった事が改めて確認出来ました。
私はそれに対して安堵していましたが、積み立てられた金額を見てビックリしたクライアントさんが、夢を語り始めました。
とても素敵な夢でしたが、それは現実に手が届く可能性が高くて、最初は支払いに対して不安で来社されていたのに、どんどん笑顔になっていく様子を見ていて、私も嬉しくなりました。
試算形成に関するアドバイスを行っていても最後のご決断をされるのは、相談者の方です。
私達はその一助を担っているに過ぎませんし、金融商品は目的を果たす為の手段でしかないと思っています。
未熟な私ですが、この仕事に携わっていて「人生の選択肢が増える事に長期間にわたって寄り添いたい」と思っています。
抽象的な表現ながら、夢が現実になりそうな可能性を一緒に確認出来た事は仕事冥利に尽きます。
ご相談を受ける時には様々な想いに傾聴して、最適な商品を組み立てられるよう最善の努力をします。
それには、保険・資産運用・民法・税務など沢山の知識や経験が必要になります。
その事で、本ブログで紹介したクライアントさんのような方が増えていく事を想像すると、相談の先にあるストーリーが、更に仕事を楽しくさせます。
それと同時に、常にスキルアップしておかなければ、アドバイスによって人生を左右しかねない本当に重要なものであると再認識した出来事でした。